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岡山芸術交流2019(2) 

 旧福岡醤油建物に続いて、天神山文化プラザへ。

 一階は日系アメリカ人コーナーなのかな? 前回、サイモン・フジワラの映像作品を展示していたゾーンでは、同じく日系のミカ・タジマの作品を展示。

岡山芸術交流2019

岡山芸術交流2019

 新作『フォース・タッチ(からだ)』は、体のツボの位置に沿って壁に埋め込んだ金メッキされたジェットディフューザーから空気が放散される、というもの。

岡山芸術交流2019

岡山芸術交流2019

 同じく新作の『ニュー・ヒューマンズ』(↑)は磁性流体を用いた作品。「ユーザー・プロフィール」という考え方に着目し、いかにして定義不可能で輪郭が曖昧かつ多様に存在する「自己」を具現化できるか、という問いかけ、らしい。

 ↓のように、磁性流体を用いたアートは、わりとほかの人も取り組んでいる。


 スロープを下っていくと、エティエンヌ・シャンボー(Etienne Chambaud)の展示空間が広がっている。

岡山芸術交流2019

岡山芸術交流2019
 床面も『ソルト・スペース』(2019)という作品だ。動物の死骸からとった骨を粉砕してつくった骨粉を散りばめている。

『熱』(2019)は、特定の病気に罹った人体の発熱パターンをモデル化して、展示空間の柱に再現するという企て。柱に伝わる「体温」は時間に沿って移り変わる。
岡山芸術交流2019

岡山芸術交流2019

 岡山芸術交流(3) ~市立オリエント美術館に続く。

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岡山芸術交流2016 

 岡山芸術交流は、2016年秋にセトゲイの帰りに寄ったのだが、ブログを残してなかったので、今回あらためて印象に残った作品の画像を貼っておく。

岡山芸術交流2016

↑は旧福岡醤油建物近くの駐車場に設けられたライアン・ガンダーの彫刻作品、『編集は高くつくので』(2016)。ジョルジュ・ヴァントンゲルロー(→wiki)の原作。

岡山芸術交流2016
 ↑は天神山文化プラザに展示されたサイモン・フジワラ《ジョアンヌ》2016。

 ↓は旧後楽館天神校舎跡地に設けられた荒木悠の空間+映像作品『WRONG REVISION』。映像は《利未記異聞》(レビ記異聞)。
岡山芸術交流2016

岡山芸術交流2016

 下津井のタコをモチーフにして、旧約『レビ記』の「鱗とヒレのないものは食べてはならない」という記述とカトリックの日本伝来、十字架めいた干しダコの関係をめぐる偽史的想像力はとても面白くて気に入った。

岡山芸術交流2016
↑はリアム・ギリックのDEVELOPMENT。ギリックはクレア・ビショップによるニコラ・ブリオーの『関係性の美学』批判(2004年)に対して異議を申し立てた。

岡山芸術交流2016
↑はホテルエクセル岡山の壁面に描かれたマイケル・クレイグ=マーティンの『信号所』。残ってもよかったのに、カラーリングが派手過ぎてビルオーナーから嫌われたのかな? ペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスの《より良く働くために》のほうは残った。

岡山芸術交流2016

 岡山城址には、鉄骨で組んだジャングルジムが設けられた。↑と↓はタイのリクリット・ティラヴァーニャの作品。

岡山芸術交流2016

岡山芸術交流2016
↑寝そべる人体はピエール・ユイグ《未耕作地》2012。

岡山芸術交流2016
↑はフィリップ・パレーノのAIによる映像インスタレーション。

 なお、岡山県庁は天神山文化プラザや林原美術館と同じく前川國男の設計。

岡山芸術交流2016

岡山芸術交流2019(1) ~旧福岡醤油建物 

岡山芸術交流2019

 『岡山芸術交流』は、石川文化振興財団(代表はアパレル企業のストライプインターナショナル代表、石川康晴(→wiki)が総合プロデュースを手掛けるサミットだ。芸術祭ではなく、あくまでも芸術交流、という点がポイント。

 コースはうまく設計してあって、マニアックに長時間、作品と向かい合うとか、オリエント美術館で既存の展示物までじっくり見て回る、ということがなければ、朝、開始時刻に合わせて行って、午後5時にはぜんぶ見て回れる感じ。ただ、日没後に見られる映像作品もある。

 まずは、旧福岡醤油建物。 受付を終えて、地下に降り立つ。

岡山芸術交流2019

 ゴーグルをつけて視聴する映像作品は、ベルギー出身のエヴァ・ロエストによる『自動制御下』(Under Automata2017)。大西洋を横断する飛行機の機内の状況を3DスキャンしてVRゲームとして再現したもの。ゲームといっても何も起こらない。ぼろぼろの機内は墜落した飛行機の残骸の内部を撮影したように見えてしまう。人びとの姿が墜落時の様子を物語る彫刻のようだ。

岡山芸術交流2019
 地下倉庫を改装した空間は、岡山芸術交流の会期外にも、イベント等に使用されるらしい。たしか、前回の2016年のときにはなかった。

岡山芸術交流2019
 オルテガの誘蛾灯を用いた実践は、ハエが感電死する度に電源が遮断されて停電を起こすというもの。説明員の話によると、秋が深まってきたので滅多に起こらないが、9月下旬頃にはけっこう外から蠅とか蛾とか入ってきて停電が生じたという。

  ほかにもジーン・ラスペットとシェンピン・ジェンによる新しい分子構造の香り作品、Hyperflorなど。

岡山芸術交流2019

 一階奥は、伝統的な日本家屋の趣を残した空間展示。

岡山芸術交流2019

岡山芸術交流2019

 ライアン・ガンダーの『編集は高くつくので』(2016)はなくなっていた。

 岡山芸術交流2019 ~天神山文化プラザに続く。