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ネットフリックス19年8月視聴メモ  

 入会して2か月目というのに、3本しか視聴していない!。

 最初に観た『聲の形』のインパクトがスゴくて、しばらく他の映画作品をみる気がしなかった、と言ってしまうとウソが混じることになる。正直それは理由の半分くらいで、残りは香港の超大規模デモや韓国情勢、あいちトリエンナーレの件など、多数のネットメディアを吟味しないと了解しにくい事件が相次いだせいだろう。
 フィクションよりフィクションめいた現実、現実がフィクションのフェイクと化した世界の行く末が気になって仕方がない。

『聲の形』(→wiki)。
 今から考えても2016年は邦画の当たり年で、『シン・ゴジラ』や『君の名は。』、『この世界の片隅に』 が公開されたが、本作も公開当時から話題になっていた。アジアフォーカス 福岡国際映画祭の会場、キャナルシティのユナイテッド・シネマで予告編が流れていて気になったことを思い出すが、なんか重すぎるような気がして遠ざけていた。結果的に京アニ放火事件がきっかけでnetflixで見つけて観た次第。
 タイトルの「聲の形」というのは手話のことだろう。原作は女性の大今良時の同名作。
 未熟で残酷で壊れやすい思春期のこころの様子が描かれていて、ひごろ滅多に使わない感情の奥深いところが揺さぶられる。

『アイアムマザー』(→wiki
 絶滅する人類をなんとか再生しようと試みる人工知能マザーと、成長にしたがってマザーに疑念を抱くようになる人類のかけがえのない子孫。ロボットの形状は異なるが、『エクス・マキナ』(→ブログ)で最後に俗世間に逃亡したエイヴァが世界を絶滅させた後、ネイサンが自分をつくったように自らの手で絶滅危惧種となった人類を継承する娘を育成する、というような話。続編というかアンサー作品というか。「選択」という残酷。

『ザ・サークル』(→wiki
 フェイスブックをモデルにしたとも言われる超巨大IT企業に、顧客対応職員として就職した女性、メイ・ホランドの生活変化を描いている。SeeChangeというシステムは、多種類のセンサーやカメラを内蔵したIoTの小型エッジデバイスを使って、超「可視化」社会の実現をめざすもの。原作はデイヴ・エガーズの同名小説。主役のメイを演じるのは、ハリー・ポッターシリーズの子役で知られたエマ・ワトソン。
 仕事以外のプライベートの日でもラポール活動を求めてくる同僚の同調圧力とか、私生活公開に至ったために、誤って両親の性交シーンまで全世界に配信される、というエピソードはオモシロイ。ただ、トイレは3分間だけ監視カメラが停止、とか常識的にいろいろ条件がつく。PCで顧客対応するのが仕事なのに、その顧客情報まで晒してしまわない?、とか疑問符が次々に湧いてきて、主人公が24時間プライベート公開にいたるストーリーには説得力があまり感じられなかったし、結論もひねりがなくて物足りなかった。
 それでも、中国のIT動向をみていると、「ニュー・リテール」という名のもと「合理的な無人店舗/自動決済」を実現するため、顔認証技術やスマホ決済が進むなど、社会信用システムの展開と相まって、本作の内容に沿った高度監視社会が現実に到来しつつあるような気がしてならない。安全・安心・便利・快適という「価値観」が「自由」を圧倒する社会へ。中国とアメリカはいわば合わせ鏡で、互いに争いながら似通ってきて、人類にとって新たな局面を迎えるための前段階を形成しつつあるように見える。
 それだけに香港の超大規模デモの行く末は重要であり、台湾総統選挙とともに、人類最後の「抵抗」になってしまう可能性すらある。中国は香港に代わりうる金融/港湾都市機能を深セン等にもたせる方向で計画を進めようとしているようにもみえる。

 フランク・ゲーリーが設計を手掛けたフェイスブック本社の様子はこちら(→TechCrunch(2019.5.3)。構想段階の絵コンテは、もっと映画に出てくるサークル本社屋に似ていたような。

【追記】
 フェイスブックのザッカーバーグ(→wiki)は中国系の奥様の影響で自ら中国語を学び、wiki(2019/9/22)によると、清華大学の経済管理学院顧問委員の一人でもあり、習近平国家主席とも会談したそうだ。



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