FC2ブログ

キネ旬2019年9月下旬号~90年代外国映画ベストテン 

 キネ旬9月下旬号は、キネ旬2018年12月下旬号の1980年代外国映画ベストテンに続く、90年代外国映画ベストテン。

 第1位に輝いたのはエドワード・ヤンの『?嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』(→ブログ)。おー、やっぱり不朽の名作だ。
 第2位はイーストウッドの『許されざる者』。映画館で観たはずだが場所は忘れた。第3位、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が公開中のタランティーノによる『パルプ・フィクション』。多忙な時期だったからビデオだな、たしか。第4位はウォン・カーウェイの『欲望の翼』。なんか青春の思い出的な映画だがこれもビデオ。第5位はクストリッツァの『アンダーグラウンド』(→ブログ)。第6位、リドリー・スコットの『テルマ&ルイーズ』はJR渋谷駅前にあった名前失念映画館。同票6位はコーエン兄弟の『ファーゴ』。
 第8位、チェン・カイコーの『さらば、わが愛』。第9位、スコセッシの『グッドフェローズ』。
 ウォン・カーウェイ『恋する惑星』(→wiki)。うう、カリフォルニア・ドリーミンが蘇ってくる。『ワンス・アポン』で使われたアレンジのこの曲も好い。ただ、やっぱり『恋する惑星』といえば、クランベリーズ『ドリームス』をカバーしたフェイ・ウォンの『夢中人』。1994年の映画か……。重慶大厦の安宿にも泊ったよ! 
 いま香港で大規模デモやってる若い学生たちは、この映画を見ながらデートした世代が結婚して生んだ子どもたちだって考えると、なんかグッとくる。何もできなくてゴメンよ。
 ウォン・カーウェイは最近、ぺマ・ツェテンの『轢き殺された羊』(→ブログ:FIFF2019)をプロデュースしている。



 『ショーシャンクの空に』も『レザボア・ドッグス』もビデオ。『羊たちの沈黙』はたしか映画館だが場所は不明。『ポンヌフの恋人』は確かユーロスペースで。あれ?ユーロスペースでみたのは『ボーイ・ミーツ・ガール』 (1983年) と『汚れた血』(1986)の2本立てだったかな?。

 15位までで未見なのは、『グッドフェローズ』と『さらば、わが愛』。映画離れしていたゼロ年代のベストだと、ぐっと未見が多くなるに違いない。

 キーワードでふりかえる1990年代。日本にけるシネコン(→wiki)の発祥はワーナー・マイカル、シネマズ海老名。松竹富士の解散の項目もあり。

 大久保清朗×金原由佳×森直人の鼎談;金原がコーエン兄弟やハル・ハートリーや『カルネ』のギャスパー・ノエ(→wiki)について語ってくれた。森直人が99年のシネ・ヴィヴァン閉館やガス・ヴァン・サントやヴィンセント・ギャロに触れてくれた。78生の大久保が『氷の微笑』56位は意外と高い、などとぬかしておる。「意外と低い」の間違いだろw。調べてみたら東大表象出身か、なるほどねー。
 『テルマ&ルイーズ』は好きな映画の一つだが第6位とは…と思ったが、昨今のLGBTポリコレ潮流の影響だよねぇ……。ブラピが出演してたことはすっかり忘れてた。

 ジャンクーの『帰れない二人』についてジャ・ジャンクーと主演チャオ・タオの対談及び上野昻志の作家論。

「神の耳」は『復活の日』(→wiki)。小松左京の原作は読みまくった覚えがあるが、映画のほうはみたようなみてないような。

 川本三郎の「映画を見ればわかること」で、タイトル前のドラマ部分をアヴァン・タイトルと呼ぶことを知る。長いアヴァン・タイトルという手法は割と好みだが、たまにあるからイイのであってみんなやりだすとつまんなくなるだろうな。長いので有名なのは野村芳太郎の『張り込み』。ヘンリー・ハサウェイ『砂漠の鬼将軍』が発祥らしい。

 成田陽子の「ため息のハリウッド」ではマーゴット・ロビーへのインタビュー。故郷はオーストラリアのバイロン・ベイの近く。ヒッピーコミューンがあるところじゃん! 父親はサトウキビ農場のオーナーで母親は理学療法士だが4人兄妹で、劇場のポップコーンは高いからと、母親がタッパーに詰めて持参した自家製のものを食べた思い出を語っていて「売店で売ってるのが食べたかった」の一言にうるっと来たよw。

 7時間以上あるタル・ベーラ『サタンタンゴ』(1994)の4Kデジタル・レストア版について四方田犬彦と深谷志寿が語っている。

 ワールドレポート:女性のアートディレクターを迎えた新生ロカルノ国際映画祭(→wiki)」で『よこがお』(→ブログ)受賞ならず。『ホース・マネー』(→ブログ)のペドロ・コスタがヴィタリナ・バレラの実体験をもとにつくった『ヴィタリナ』が最高賞の金豹賞と女優賞をダブル受賞。ピアッツァ・グランデ閉幕作品は黒沢清『旅のおわり世界のはじまり』。予告編を見る限り、どうも警戒してしまうのだが、予告編はある種の人たち向けだしなあ。wikiでロカルノ受賞作品の一覧をみるが、日本人の金豹賞受賞作が、衣笠貞之助の『地獄門』、市川崑の『野火』、実相寺昭雄の『無常』だもんなあ。小林政広の『愛の予感』とか全く知らなかったよ。山本政志の『ロビンソンの庭』に審査員特別賞というのはスバラシイ。

 原一男のアメリカ凹凸疾走ツアー。今年6月に原のレトロスペクティブが北米4か所で開催されたという。そりゃあ『ゆきゆきて神軍』の衝撃はスゴかったもん。2009年にアメリカで出版されたCamera Obtrusaは原の『踏み越えるキャメラ』と『ドキュメント ゆきゆきて神軍』をベースに翻訳されたもので、これに刺激されたMoMAキュレーターのジョシュア・シーゲルが企画したそうだ。MoMA初日にはマイケル・ムーアがトークゲストに呼ばれ、彼とともにスコセッシの新作ドキュメンタリーを観た話など。

 文中敬称略。



スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://travis7.blog54.fc2.com/tb.php/1014-c280a5bb