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女木島 

女木島
 女木島(めぎしま)は、高松港の北沖およそ4キロに位置する瀬戸内海の島だ。1キロ北にある男木島と合わせて雌雄島と呼ばれている。
 女木島の「キ」にはさまざまな言い伝えがある。防御地を意味する「城島」、木が多い島、あるいは紀貫之らの人材を輩出した有数の豪族、出雲系紀氏の一族が住み着いたという話もある。あるいは鬼(き)の島なのだろうか、桃太郎の「鬼ヶ島」伝説が言い伝えられている。鬼は古来、山の異界に棲む異類であり、まつろわぬ反逆者であった。標高187メートルの鷲ヶ峰頂上部は凝灰岩・集塊岩・玄武岩等で覆われており、人が掘った大洞窟が残っている。岡山県出身の横溝正史は『獄門島』や『悪霊島』など、瀬戸内海の孤島を舞台に探偵小説を書いたが、殺人現場や犯人の隠れ処などで、洞窟が重要な役割を果たす例も多かったのを思い出す。
 島民数212人の小さな島だが、瀬戸内国際芸術祭2010の3か月半の会期には、約10万人が訪れたという。今回訪れたのが快晴の土曜日(瀬戸内国際芸術祭2013春期)とあって、フェリーが相次いで増便されたようだ。

 バスで山頂の展望台までのぼり、帰りは徒歩でくだることにした。
 洞窟の中ではフィリップ・アルタスによる映像と音響作品SNAIL TRAIL。youtubeでも見られる。ほかにも円筒型のスクリーンに映し出すアニメーション。

 洞窟出口付近には玄武岩の柱状節理があり、市の天然記念物となっている。

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 春景のなかを下って行くと、左手に案内板が見えてくる。杉浦康益の段々の風。素朴な陶ブロックの風合い。
杉浦康益_段々の風1 杉浦康益_段々の風2 杉浦康益_段々の風3

 そのままさらに下って女木集落を逍遥する。
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 行武治美の「均衡」――短冊状に削り出したミラーガラス1万枚以上をワイヤーでつなげて張り巡らせた作品。古い納屋の荒壁。藁混じりの壁土。剥き出しの小舞竹。舞い上がる埃。鑑賞者が引き戸を開ける度に午後の陽光が射入り鏡が煌めく。床面に映し出されるミラーの反射光と影。
行武治美_均衡1 行武治美_均衡2 行武納屋4
行武納屋6 行武納屋5 行武治美_均衡3

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 木村崇人の「カモメの駐車場」と禿鷹墳上「20世紀の回想」。
木村崇人1 木村崇人2 禿鷹墳上

 愛知県立芸術大学瀬戸内アートプロジェクトチームによる「MEGI HOUSE」。ここでは今年何度かコンサート等がおこなわれるそうだ。詳しくはこちら。
MEGI HOUSE3 MEGI HOUSE1 MEGI HOUSE2

 ほかにもレアンドロ・エルリッヒの鏡のトリックを仕掛けた「不在の存在」、宇和島在住で四国に縁の深い大竹伸朗による「女根/めこん」等を観た。
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