DOMMUNEメモ4 

 10月9日のDOMMUNEは19:00~21:00がzoo tapes(佐々木秀典)プレゼンツ「現代ノイズ進化論2」。出演はChihei Hatakeyama(畠山地平)、hakobune、fraqsea、elly (neohachi)。
 ゼロ年代はアンビエント・ドローン不遇の時代だったが、2010年頃から潮目が変わったという話。地平さんはおもむろに沢史生の著書『闇の日本史』を紹介して、ノイズ/ドローンの変遷の様子を中世の神々がアナロジーによって次々に変成してゆく姿に重ね合わせる。牛頭天皇とかマタラ神の話なのだろうか。かつては小松和彦と栗本慎一郎による『経済の誕生』(⇒松岡正剛の千夜千冊(843夜))などを読み、山本ひろ子『 『変成譜―中世神仏習合の世界』』などにも一時ハマった口なので、なんとなくわかる。見逃しはしたものの確か新著『新・音楽の解読: ダダ/インダストリアル/神秘主義/ハウス/ドローンまで』の紹介でDOMMUNNEにも出演した(と思う)能勢伊勢雄もエソテリズム及びノイズの動向に造詣の深い人だし(意識してなかったが、私のアクションネームの一つである「能勢」は彼に由来するような気が、今になってする^^;)、ノイズ的なものとエソテリズムは親和性が高い。「ノイズもドローンも倍音をふんだんに含んでいるので、神秘主義やオカルティズムと結びつきやすい」というタイムラインも流れていたしw。地平さんはトンデモ本の一種ではないかと疑っていたが、宮崎駿のドキュメンタリーか何かで背後に映った本棚に『闇の日本史』のタイトルがあったからホっとした、と語って笑いをとっていた。だいじょうぶ、松岡先生も千夜千冊(834夜)で沢史生を取り上げてるしw。
 奇妙な前振りからドローンの古代史を紐解く、ということで、ミニマルミュージックのテリー・ライリーに強い影響を与えたインド古典声楽の名人Pandit Pran Nathに言及。彼の演奏の背後で鳴り続けるタンブーラの持続音こそがドローンの発祥だという。そうなのか?!…でもってk2。

 続いてはシューゲイザーの影響受けたというfraqsue登場。そういえば1991年にラブレスでシューゲイザーをヒットさせたマイブラがDOMMUNELIVE PREMIUMで来日したのだよね。うーん、大友良英の「あまちゃん」主題曲での成功しかり、『非常階段』の初音階段しかり、昨今はノイズブームなのか??学生時代に80年代ノイズシーンに触れて大阪のエッグプラントにもちょこっとだけ出演したが、当時はフリージャズのようなグルーヴのあるものの方がじつは好みだったし、あまり誠実なノイズ・ファンではなかったので、90年代の「音響派」やドローンの動向にツイていけてない。
 カポテムジーク――25 yeas of kapotte muziek、続いてギタードローンのhakobuneライブ。

 21時過ぎからは山本現代プレゼンツ「未来の体温 after AZUMAYA」開催記念番組。本展でキュレーターをつとめる椹木野衣が司会で、矢野優、山川冬樹とともに、昨2012年10月に44歳で亡くなったインディペンデント・キュレーター東谷隆司を追悼する番組。東谷隆司は1999年の世田谷美術館での「時代の体温」展や2005年~の「ガンダム 来たるべき未来のために」展などを手がけた人。1999年の水戸芸術館での『日本ゼロ年 GROUND ZERO JAPAN」展』の方はたしか観に行ったなあ。村田藤吉シリーズに始まり『因果鉄道の旅』や『人生解毒波止場』など当時好きだった根本敬まで現代美術としてフィーチャーしてて好感もてたものである。アウトサイダーアートへの関心はある意味、根本さん的な世界への関心と寄り添って育まれたような気がする。DOMMUNEは2010年に殺された“鬼畜系”村崎百郎や青山正明の特集などもして欲しい(というか知らないだけですでに取り上げてくれたかもしれないが…)。
 東谷さんは作家でもあり、作品I'll COME OUT OF MADONNAではマドンナの子宮を模した赤い空洞の中で胎児として全裸でうずくまったりもする。2008年の映像作品DIE INを放映。子宮(womb)とDIE=墓(tomb)がつながる――来週頭あいちトリエンナーレに行ってARICA(舞台美術:金氏徹平)によるベケットの『しあわせな日々』を観るもんで、ついついそのあたりを連想してしまったよ。
 なお、椹木野衣がキュレーションする「未来の体温 after AZUMAYA」では東谷さんの作品のほか、赤城修司・竹内公太・高橋大輔・吉村大星の作品が出品される。ネットで調べてみたら吉村大星さんは、煉獄の茶室の吉村芳生さんのご長男ではないか。恐るべし親子2代の色鉛筆絵師!フランドル絵画のブリューゲル父子みたいだ。時代はやはり確実に「新しい中世」を目指して「近世」へと突入している?!。
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