土井ヶ浜遺跡&人類ミュージアム 

土井ヶ浜人類学ミュージアム

 土井ヶ浜に行ってみた。

 土井ヶ浜は弥生時代の人骨や副葬品が出土したことで知られる。遺跡(→wiki:土井ヶ浜遺跡)は国指定史跡となっており、敷地内には人類学ミュージアムが立っている。

 ミュージアムの正面左手にある特徴的な巻貝のモニュメントは、ゴホウラ貝をあらわしている。土井ヶ浜遺跡の特徴の一つは、貝の装身具が数多く出土したこと。腕輪に使われた大きなゴホウラ貝は、(九州北部を介して間接的だったかもしれないにせよ)遥か南の奄美大島以南の島々と交易があったことを物語っている。
土井ヶ浜人類学ミュージアム 土井ヶ浜人類学ミュージアム

 貝をアクセサリーとして使う例は世界各地で散見される。たとえばアフガニスタンではタカラガイを縫い付けた帽子は婚礼などに使われる。そういえば土井ヶ浜で貝塚が見つかったという話は聞いたことがない。装飾品に特別な貝を使った一方で、身近でとれる貝は食料にしなかったのか、あるいは食用の貝がこの付近で採れなかったのだろうか?。

 ミュージアムでは現在、九州大学アジア埋蔵文化研究センターと共に、出土した人骨の歯に含まれるストロンチウム同位体を分析する調査をおこなっているという。歯のなかのSr同位体は、歯ができた子どもの頃に飲んだ水や食物から取り込むため、その土地のSr同位体と比較分析することで、移動の有無などが検証できる。

 ミュージアムでは出土した貝製品や土器を展示している。

 ちなみに、ここは無線LANが使えない。

土井ヶ浜人類学ミュージアム
 外に出て、約80体の人骨を発掘時の姿で復元したものの展示室を覗く。ちょうどこの季節(7月中旬)はハマユウが見頃を迎えている。

 ドームに入ると、砂地の上におよそ80体の人骨が、発掘時の姿をとどめて復元されている。

土井ヶ浜人類学ミュージアム
 画像は人骨が埋まっていた遺構面と地表面をあらわすパネルだが、なんかアール・ブリュット開祖、ジャン・デュビュッフェ(→wiki)のアンフォルメル「地質と土壌―心的風景」(?)を想い出してしまったよ。

   ミュージアムを隔てた人骨ドームの反対側(正面向かって左)には、湿生花園(→ブログ)がある。この時期は大賀蓮の花がちょうど見頃だ。
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