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a+u Jan.2018~最新のプロジェクト 

〇砂山太一のJacob+MacFarlane App。3次元グリッドを歪曲させ、歪ませたグリッドをそのまま鉄骨フレームや外装材のパタンにする設計を行ってきたJacob+MacFarlaneのデザイン・コンセプトを伝えるためのAR(拡張現実)アプリ。

「マテリアライジング展III 情報と物質とそのあいだ」CURATORS TV from CURATORS TV on Vimeo.



〇コールハース率いるOMAが改修計画を手掛けたフォンダコ・デイ・テデスキ(ヴェネチア/2016)。伝統的なマテリアルを残しつつ、絶妙なバランスでもって、新しい金属的なマテリアルを融合させている。

〇ヘルツォーク&ド・ムーロンによるウンターリンデン美術館(コルマール)増築(2015)。アルザスのコルマールは自由の女神像のフレデリク・バルトルディの出身地。昔、会社の出張のついでに立ち寄ったことがある。有名なグリューネヴァルト(→wiki)の「イーゼンハイムの祭壇画」が掲載写真に写っていた。

〇ヘザーウィック ・スタジオ(→wiki:Thomas Heatherwick)によるツァイツ・アフリカ現代美術館(Zeitz MOCAA,ケープタウン/2017)。1920年代建造の42本のサイロをリノベーション。内部は剥き出しのサイロの断面を活かしたデザイン。


〇レンゾ・ピアノのスタブロス・ニアルコス財団文化センター(新国立オペラ劇場+新国立図書館)はアテネに建つ。1万平米の太陽光発電パネル。

アーキ・ユニオン・アーキテクツ(Archi-Union Architects)によるコミュニティ・センター。中国四川省・祟州市道明の郊外に広がる菜園に建つ。パラメトリック・デザインと伝統的竹編み細工の融合。規模は小さいが「メビウスの輪」風とでも言おうか、サイトプランがたまらない形状。こういう先鋭的なデザインが地域の集会所に適用されるというのが、今の中国の"豊かさ"を物語っている。

〇all(zone)によるMAIIAM現代美術館(チェンマイ/2016)はブンナ―バーデリー家が設立した私立美術館。数百万枚の鏡面タイル。高さが床から天井まであるアピッチャッポンの巨大な『ゴースト・ティーン』が、ホワイトウォールを覆っている。

 archdailyにも、当美術館の写真が載っている。

〇最後に、アトリエ・ジャン・ヌーヴェルによるルーヴル・アブダビ。アブダビ沖約500mに浮かぶサディヤット島にある。
 建物のファサードは3900枚の超高強度コンクリート(UHPC)パネルによる仕上げ。直径180メートルのドームは8層(外側4層はステンレス、内側4層はアルミ張り)からなるモザイクレース。透過的3Dアラベスクとでも言おうか、模像(イコン)を排し、幾何学模様を極めたアラブ文化へのオマージュ。反復する幾何学模様(アラベスク)は、敬虔なイスラム教信者にとって、世界観の象徴である。
 ルーヴル・アブダビはGA JAPANの1-2月号「2017/18年の総括と展望(西沢立衛×平田晃久×藤本壮介×二川由夫)」でも話題に上っており、二川曰く、モザイクレースの天井はガラスが嵌ってなく、半屋外空間だそうだ。

【追記】
 アブダビといえば、ゼロ・カーボン都市計画「マスダール・シティ」が想い起されるが、まだ5%くらいしか完成していないらしい。いっぽう、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、ロボットが活躍する未来都市「NEOM」の建設計画を発表している(←中東の砂漠に巨大な「ロボットシティ」~Wired2018.1.24)。



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