日経アーキテクチュア2018/1.11号 

 久しぶりに図書館で日経アーキテクチュアを覗く。もう1月25日号が出ているというのに^^;、以下は1月11日号。

 目次に続くページで宮沢洋編集長による年頭あいさつ。宮沢洋は磯達雄とともに『建築巡礼』シリーズを続けていた人。昨年に引き続き「働き方改革」を深掘りし、新たな技術のリポートに注力するという。2月から各ジャンルの技術情報を発信する日経xTECHが始まる。「働き方」と「テック情報」を結んで業界を支援しようという姿勢には好感が持てる。

 クローズアップでは太陽の塔(→ブログ)の今年3月からの一般公開に向けての大修復。耐震強化で頂部に鉄骨フレームを増設したため、既存のエレベータは機械室不要の小型タイプに変更。エスカレータも鉄骨階段に変更。

 プロジェクト;東京駅丸の内駅前広場。都が27億、JR東日本が39億円負担。中心部では御幸通り遊歩道と同じく白い御影石で舗装。

 ワールドニュースではa+u1月号(→ブログ)と同じく、ジャン・ヌーヴェルのルーヴル・アブダビ。彼は過去にアラブ世界研究所も手掛けている。サディヤット島文化地区にはほかにグゲンハイム・アブダビ(F.ゲーリー)、ザーイド国立美術館(ノーマン・フォスター)、アブダビ海洋美術館(安藤忠雄)が建設予定。ポスト石油時代の生き残り策として着々と観光立国化を進めている。

 国内のニュースでは隈研吾によるComico Art Museum 湯布院。昨年10月より一般公開(知らなかった!)。村上隆や杉本博司らの作品を展示。発注者はネットサービスのNHN Japan。保養施設に併設しているという(羨ましい!)。鉄骨門形フレーム構造。直島・豊島のアート・アイランド化はベネッセが安藤忠雄と組んで始めた。企業の新たなメセナとしての地方観光開発・美術館建設という流れはもっとどんどん進めて欲しい。

 特集の「建築を変える新技術・ビジネス100」では「生産性革命」、「建築・産業法制度」、「意匠・計画」、「新素材」、「環境・エネルギー」、「防災・減災」、「ストック再生」、「インバウンド」、「スタートアップ」というテーマ毎に新技術やキーワードを短い言葉で紹介。詳しくは日経xTECHで、という感じかな。

 新設住宅着工戸数の減少、一級建築士の高齢化(50代以上が60%以上)といった業界の抱える問題を直視。
 五十嵐太郎が提唱する「リレーショナル・アーキテクチャ」。事例として2016年夏に福山に完成した「とおり町ストリート・ガーデン」を紹介。電柱・電線を隠すため7000本のステンレス・ワイヤをレースのように張った(YCAMのホワイエ展示もこれに倣ったのかな?)。

 新素材ではスティーブ・ジョブズ・シアター(TECH CRUNCH 9月の関連記事)にも使われたというCFRP(炭素繊維強化プラスチック)のほか、CNF(セルロースナノファイバー)、ETFE(熱可塑性フッ素樹脂)など。

 ガラス一体型デジタルサイネージ「インフォベール」や、キネストラル・テクノロジーと旭硝子が共同開発したHalio(ヘイリオーー温度・照度をセンサーで把握し、自動的に調光ガラスの色を変える)、自己修復コンクリートwith形状記憶合金。デルフト工科大ヘンドリック・ヨンカースが研究するバクテリアを使用する自己治癒コンクリート。

 インバウンド:IR(統合型リゾート)の動向では、シンガポールのIR開業による経済効果を2009年/14年で比較。簡易宿所(ゲストハウス)は約3万施設に膨らんでいる。アールストアのBook and Bed。たしか福岡にもあった。

 表紙と冒頭の2~4ページだけa+uっぽい写真をバーンと載せ、あとは業界の「苦い話」も含む現実的な記事満載という方向が良いのでは。あと女性購読者をどう取り込むか、だな。などと勝手な感想を垂れるアウトサイダーでした^^;。

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