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日経サイエンス2018年4月号 

 サイエンス考古学はベッセマー(→wiki)の鋼の精錬法。全製鋼プロセスが高速化し、コスト削減や品質改善につながった。
 1918年では、24h稼働するための電灯付き耕運機。トラクターといえば藤原辰史の『トラクターの世界史』(中公新書)は以前、読んだ。映画『新しき土』(→ブログ)を思い出したよ。1868年の地球の起源。うーん、ブログ:日経サイエンス3月号でちょろっと漏らしたアウトサイダーの感想ごときは、150年前にすでに言われてるw。昔も今も人が思うことはほとんど変わらない。

 海外ウォッチはプラスチックの大河に注目。現代アート界でもテーマとして扱われることが増えてきた人新世的話題。毎年800万トンものプラスチックが海に行き着いているという。マイクロプラスチック(→wiki)の話題がメディアで取り上げられる機会が増えてきたようだが、プラスチック繊維が占める割合は決して小さくないだろう。
 美術手帖『バイオアート』でも紹介されていた瀬筒秀樹の緑色蛍光シルク(クラゲの遺伝子を導入)は、すでにカイコの飼育が始まっている。しかし、バイオ繊維はなにもシルクだけではない。Wired 2017.10.10記事にあるようなバイオポリエステルの例もある。
 YCAMの『布のデミウルゴス―人類にとって布とは何か?』展を観てふと思いついただけだが、今年「維新150周年」の催しが相次ぐ山口市や県も、ここはマイクロプラスチックの問題は自分たちの責任と受け止め、バイオ繊維またはバイオプラスチックの一大研究開発拠点として名乗りを上げるというのはどうだろう。ファスト・ファッションの恩恵を受けているわけだし、新しい産業育成につながる可能性もある。「繊維」の維は「維新」の維!起こします、繊維維新!とかなんとか(キャッチコピーは若い人に任せる^^;)。市民・県民が一丸となって地球の環境改善に向けて、大きな課題に取り組んでいく、という姿勢は悪くないと思うのだが。まあ、アウトサイダーの思い付きでしかないが。

 いずれにせよ、過去を讃えるより未来をつくること。「歴史」は未来をリアルに考える上で役立ってこそ輝く。(だからこそ、歴史は未来のために粉飾するものではない)。

 from natureダイジェストは場所細胞関連。他者の空間認知システムの話。理化学研の藤澤茂義らの「同時場所細胞」研究にも触れている。

 特集 量子コンピュータ最前線。最初の記事には過去の経緯が短くまとまっている。光と超電導で挑む日本では、古澤明と中村泰信の研究を紹介。

 脳をザップ&ジップ~意識の有無を見分けるテストは、クリストフ・コッホのScientific American誌2017年11月号の記事。『意識はいつ生まれるのか』が話題となったジュリオ・トノーニ、マルチェッロ・マッスィミーニの研究を紹介。PCI値が0.31を上回っていれば意識があったという実験結果。PCI(Pertubational Complexity Index)はTMSパルス(→wiki:経頭蓋磁気刺激法)への脳の反応の多様性を示す。

 ヘビが手足を失ったわけ。ヘビについては人の恐怖感情との関係がオモシロイので、最新の研究結果を載せて欲しい(要望だけかよw)。

 モンゴルに牧畜犬をふたたび。モンゴルでは、野獣による捕食や気候変動への対策で、牧畜農家が放牧頭数を増やしたため、草原が食い尽くされて砂漠化が進行中だという。モンゴリアン・バンホールという固有の牧畜犬を導入し、野獣を遠ざけ、家畜損失を減らそうという試み。映画『オールド・ドッグ』(→ブログ)は、チベタン・マスチフが中国富裕層の間で高値がついて犬泥棒が横行という話だったが、いまや暴落し、野犬化して困っているという話も聞く。同じことが繰り返されなければよいが。

 略奪された女たちが変えた社会は、捕虜の考古学的研究。

 後半の記事はナショジオっぽかった。日経サイエンスがナショジオになる必要は全くないが、写真は大事よね。

 文中敬称略。

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