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ファッションビル・イムズ 

イムズ

 三菱地所アルティアムで開かれた田根剛展をみるために、博多・天神にあるファッションビル・イムズ(→wiki)に行ってみた。

 wikiによると、イムズという名称はInterMedia Stationの頭文字を取ったもの。1989年4月に開業したイムズは、まさにバブルの象徴だった。東京に就職した私に対し、福岡在住の友人は、ドヤ顔で「東京にこんなのある?」と自慢していたのをおぼえている。福岡は当時からいわゆる「支店経済」の傾向があったが、建築や都市計画等において、東京を模範にするのでなく、海外――特にアメリカ西海岸や香港をモデルに都市を考えていたように見受けられる(関連ブログ)。

イムズ

 イムズの特徴は、地下2階~地上8階までを貫く縦に大きな吹き抜けだ。高層吹き抜けタイプの商業ビルの歴史がどこまで遡られるのか、浅学ゆえ定かでないが、80年代の香港映画にときおり見られたような気がする(おぼろげな記憶^^;)。
 そういえば、上海・陸家嘴に建つジンマオ・タワーでも、30階層に及ぶ大きな吹き抜け空間が見られた。

 いずれにせよ、公共建築の歴史は大量に語られてきたが、商業建築の歴史はあまり語られてこなかったように思われる。

イムズ

 地上4階はかつて自動車展示場となっており、日産自動車の福岡ギャラリーが存在した。

イムズ

イムズ

イムズ

 なお、12階~14階にかけても吹き抜けになっている。

イムズ

イムズ

 天神ビッグバンによる再開発で、イムズは2021年度に閉店する予定。

イムズ

イムズ

 アルティアムで開かれた田根剛展は、リサーチ資料や模型、プロジェクション映像で、田根のこれまでの作品や構想案を紹介する試み。代表作のエストニア博物館や「LIGHT is TIME」(2014年)、新国立競技場基本構想国際デザイン競技(2012)でファイナリストに選ばれた「古墳スタジアム」案など。プロジェクション映像の部屋では3面スクリーンを活かして、ベクション(→wiki:視覚誘導性自己運動感覚)効果をもたらすなどの工夫をしていた。

 文中敬称略。

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