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キネマ旬報2019年3月下旬号 

 キネ旬2019年3月下旬号は例年どおり映画業界総決算。

 18年の映画人口は1.7億人で、興収2225億円。対前年比3%ダウン。2000年以降では一昨年(→キネ旬2017.3月号)がトップで昨年が第2位。15~20億台の映画が減少し、興収が2極化。

 『ボヘミアン・ラプソディ』はクイーンに思い入れなかったので未見だが、110億円突破して第一位。団塊世代のフレディ・マーキュリーに燃えた世代が映画人口を支えているという点が大きいのだろうが、それにしてもスゴイなあ。作品的にも良かったのだろう。いずれにせよ、1968年的(→ブログ)なものは現在でもマーケティング上、重視せざるをないということだw。
 ジュラシックワールド80億。 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』75億と『MI:フォールアウト』47億は昨年、観たが、あまり記憶に残ってないなあ。『万引き家族』(→ブログ)は46億円。『カメ止め』は31億。ちょうど今晩、日テレで放映してた。個人的にはあまり好みじゃないが、低予算でよく頑張ってた。こういうサクセスストーリーが10年に一度くらい奇跡のように生じないと、邦画業界も若い人を惹きつけられないということに尽きる。『未来のミライ』29億。

『シェイプ・オブ・ウォーター』も個人的に好みじゃなかったが、地元の映画館が(小さいスクリーンとはいえ)満席だったので、もっと行くかと思いきや9億円。わりと面白くてキネ旬ベストテンでも第一位になった『スリー・ビルボード』(→ブログ)が4億円というのは哀しい^^;。ちなみにイギリスで2億円。女性に忌避されたのかな? あるいはアメリカ映画はみるけどアメリカそのものには関心がないという層が圧倒的ということか。

 映画館の話題は、東京ミッドタウン日比谷。旧スカラ座、みゆき座とあわせた13スクリーンのシネコンがオープンして大成功。「10億円いかない系」をメインに据えるシネコンというのは好いが、そういう方面を好む人がブロックバスター館に行かなくなって、ブロックバスターをメインとする館が「10億いかない系」を上映しなくなる傾向につながるリスクもあって悩ましい。ポートフォリオの組み方は考えどころ。

 YCAM爆音祭で観たバーバフリは2作で累計3.3億。『犬が島』は1.8億。『ゴッホ 最期の手紙』(→ブログ)は1.5億円と健闘。

『空海―KU-KAI』は原作がわりと好みだったので小倉昭和館でみたが、薄味で期待外れ。興収25.5億円。ウディ・アレンの『女と男の観覧車』は観なかったが、ウディ・アレン・ブランドで6千万円なのか。ただ、単価1300円として日本だけで4万6千人。これにDVD売上が加算される。総出版品数(上映本数)や1作あたりの製作コストが大きく異なるので比較できないが、新書が5万部売れることを考えると、けっこうなもの。『チューリップ・フィーバー』(→ブログ)は4千万円。

 松田優作主演の映画・テレビドラマのプロデュースで知られる黒澤満(→wiki)の追悼特集あり。

 スパイク・リー(→wiki)の『ブラック・クランズマン』。wikiを読んで『硫黄島からの手紙』をめぐるクリント・イーストウッドとの舌戦を知る。というか忘れてただけかな? 世代的に『ドゥ・ザ・ライト・シング』、『ジャングル・フィーバー』、『モ'・ベター・ブルース』、『マルコムX』は観た。

 スパイク・リーはジャズにあまり思い入れがないのかな。マイルス・デイヴィスとかコルトレーンとかのジャズ・ミュージシャン伝記映画をつくって欲しいもんだが。数字が見込めないということなのかな? 『ラ・ラ・ランド』はどう見てもホワイト・ジャズとミュージカルの話だし、同じチャゼルの『セッション』も、ジャズをネタに使っているだけだし。
 アフロ系ミュージシャンといえばジャズよりヒップホップってことになってから数十年もたっているし、アフロ系の世代断絶ということが関係しているのだろうか。ジャズも1968年的なものにカテゴライズされると思うが、教養層はクラシック・現代音楽に行って、大衆層はロックやポップスに行って、残された小さなパイをもろもろが食いあって、という風にまとめられるのか。
 クリント・イーストウッドがかつて、チャーリー・パーカーを扱った『バード』やセロニアス・モンクの記録映画をつくったが、若いころ、ビデオでみた『バード』は暗すぎた。



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