earth songに行く。 

 7月20日、アートイベント"earth song"に行く。会場は下関市唐戸の南部郵便局である。
 唐戸には、対岸の門司港ほどではないにせよ、明治・大正時代に建てられた洋風建造物がいくつか残っている。特に旧秋田商会ビル(1915年竣工)は、日本の鉄筋コンクリート造の建築物としては最古級で、屋上には日本初の空中庭園があり、外観は洋風なのに2階と3階は書院造という和 洋折衷の風変わりなビルとして有名だ。その小道を挟んだ隣に建つ南部郵便局も、現役の郵便局舎としては国内最古(1900年完成)で、郵便局には珍しく中庭を備えている。
旧秋田商会ビルと南部郵便局
 タイトルが恐らくマイケル・ジャクソンの曲の名に由来すると思われる"earth song"は、G-RECORD主宰の電子音楽家・平楽寺昌史が中心となっておもに福岡天神のアップルストアで開催していた電子音楽イベントで、今回はコンテンポラリー・ダンスやメディア・アート等を含む幅広いアート・イベントとして開かれた模様だ。
 第1部はYCAMで8月末まで「インターイメージとしての身体」展(関係するブログはこちら)が開催されているアートユニットnewclearの大脇理智(コンテンポラリー・ダンス)や、昨年、YCAMで大友良英との共演も果たした現在中学3年生のノイズミュージシャン石井栄一、Robert Mitchell(映像)、電磁石やモーター等を組み合わせた自作デバイスでノイズ・パフォーマンスをおこなう堀尾寛太。但し、残念ながら所用で第1部は見逃す。

 第2部は平楽寺昌史のライブほか、文字入力を音に変換するソフトcubieなどを開発して演奏する藤岡定やアートユニットorologio。
 下画像は平楽寺氏の映像。サウンドも良いが映像もシャープだ。
平楽寺映像
 下画像は藤岡定のcubie映像。ちなみにcubieは九州大学芸術学部・中村滋延教授の『現代音楽×メディアアート』にも紹介されている(関係するブログはこちら)。画像は休憩時間に撮ったもので、1番左が藤岡氏、座っているのが平楽寺氏、その後ろが大脇氏。
藤岡定ほか
 下画像はRobert Mitchell プリもランヂア映画。壁際のモニターでずっと流れていたのだが、日本の描き方、というか日本の場景の何を選んで映像化するか、という着眼点が面白い。
プリもランヂア映画
 orologioのアート・パフォーマンスは暗くなるのを待ってから始まった。中庭の壁面にOHPの映像を映し出すためだが、本州最西端だけに日が落ちるのが遅く、午後7時を回るまで出演者も観客も辛抱強く待つ。orologioはギターや6弦琴を操る六弦琴、OHP等を用いたタイムペインティングをおこなう仙石淋人、ピコドラム他を演奏する太田泉からなるユニット。
orologio1
 演奏とともに壁面に水滴めいたドットが無数映し出される。これは仙石氏がOHPの台上シートに噴霧器で点けた水滴が投影されている。スポイドでさまざまな色の顔料を垂らしていくのだが、色彩が独特の粘りをそなえて広がっていく様が、水をイメージさせるサウンドにマッチしている。
orologio2
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