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曽根干潟(2) 

 曽根干潟(1)からの続き。


 曽根新田。ブルーシートがなけりゃ景観としてまずまずなのだがw。


 堤防の階段を下って干潟に出ると、波打ち際でトビハゼ(→wiki)が迎えてくれる。




 緑地の背後に見える小さな山は豊前松山城(→wiki)。藤原広嗣の乱にはじまり、足利尊氏の九州下向、大内氏対大友氏が奪い合ったことなど、いくつかの歴史に名を遺す城山だ。


 けっきょく生きたカブトガニはいなかったが、打ち上げられた死骸がいくつか。



 カブトガニは節足動物だが、こちら(→wiki:カブトガニ)にあるようにカニの一種ではなくサソリやクモに近い。ちょっと関心が湧いてきて、『カブトガニの謎』を読んだが、本書によると、カンブリア紀に三葉虫から進化したアグラスピス類(光循類)を祖先として誕生(ほかにも諸説あり)。甲羅に複数の体節と鋭く尖った尾剣を備えたアグラスピスは、オルドビス紀(約4億9千万年前)に絶滅するが、その前にカブトガニにつながる剣尾類やウミサソリ類が生まれた。現在のような形になったのは石炭紀(約3.6億~3億年前)と言われていたが、2008年にカナダ北部のオルドビス紀後期の地層で、現生のカブトガニにそっくりの化石が発見されたという。

 世界には4種類のカブトガニが知られており、生息分布は北米東海岸、日本・韓国・中国東岸、タイ・マレーシア・ベンガル湾と幅広い。こうした不連続分布は大陸移動と関わっている。日本では九州北部~瀬戸内海に生息するが、瀬戸内海が形成されたのは8000年より後であり、中国大陸と陸続きだった時代に海岸伝いにわたってきたと考えられる。いずれにせよカブトガニが2億年以上も前から形態を進化させることなく生き続けたのは、干潟という環境に適応したということを物語っている。

 カブトガニの血は青い。
 エヴァンゲリオンの使徒の波長パターンである「BLOOD TYPE:BLUE」は、庵野秀明が尊敬する岡本喜八監督(『シン・ゴジラ』には岡本喜八へのオマージュが見て取れる)の1978年映画『ブルー・クリスマス』(→wiki)の英語タイトルからの引用だというが、本映画では、UFOに接触した人間の血が青く変色していく様子が描かれる。『怪奇大作戦』にも「青い血の女」というタイトルがあった。
 青い血の生き物は、カブトガニ以外にも軟体動物やカタツムリ、ロブスターなどにみられるが、これは人間の血のヘモグロビンに相当するヘモシアニンという銅イオンを含む呼吸色素に由来する。
 また、カブトガニの血球を抽出・精製して、体内に侵入した有毒な細菌が産出するエンドトキシンを検出する試薬として利用する試みもおこなわれている(→和光純薬の関連ページ)。

 瀬戸内海沿岸では「カブトガニ博物館」のある岡山県笠岡市のほか、広島県の竹原市や江田島市、愛媛県の西条市、下関市の千鳥浜にも生息しているらしい。

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